青春のカタチ
〈青春のカタチ〉 顔の半分を覆って、手に液体を染み込ませる。 毎日これの繰り返し。 『 緊急事態宣言が出されました 』 わたしは思っても見なかった。 こんな大事になるなんて。 友達とは、離れなきゃいけません。 暑いのにマスクというものをつけなければいけません。 玄関で毎日消毒をしなければいけません。 全部、誰も望んだことではないのに。 わたしは、ウイルスに感染して 修学旅行に行けなくなりました。 つらかったです。 終わりの見えない不安と恐怖。 もしかしたら わたしは、なんにも思い出が無いまま 学生生活を終えるのだろうか? 『 なるべく人が集まるところには__ 』 こんなニュースが嫌になって、電源を切る。 わたしはもっと、青春がしたかった。 友達と大きい声で笑いたかったし、みんなと思い出を作りたかった。 今でもちょっと、後悔してる。 けどね、あの制限された“日常”でわたしたちは自分なりの青春をしました。 わたしは友達と優しさに気づくことができたよ。 お母さんは修学旅行に行けなかったわたしを可哀相といいます。 わたしはそのとき悔しかったし、泣いたし、きっと、人生で一番、つらかったです。 たくさん八つ当たりもしました。 お母さんからしたら可哀想な世代かもしれません。 けど、いつからでも青春をするのは遅くないはずです。 __青春のカタチはみんな違うから、思い出として残ってる。