すみれ。
「すみれ」 自分の名前が、私は大好き。すみれの花言葉、小さな幸福。 私の宝物、それが名前。 「あの子が、すみれちゃん?」 階段ですれ違った同級生に、陰で言われた。 「なんか、ダサくない?陰キャって感じ」 「だよねー」 「すみれって名前も、なんかダサくない?」 「わかるー」 たまたま聞いてしまった私は、固まったまま動けなかった。 私がダサいと、しっかりしないと、名前が笑われるんだ。 しっかり、しないと。 そこから、私は頑張った。 友達をたくさん作って、そして___ 「すみれって名前、可愛いねー」 前に、私の名前を笑った子達に、言われた。 「ありがとう」 ..許さないよ。 「あなたたちの名前は、ダサいね。陰キャって感じ」 私の心は、すっかり汚れてしまっていた。 もう、後にはひけない___ 「 す み れ 」