SNSのいじめ
《俺の猫、かわいいだろー(猫) 来夢》 「・・・・はあ」 私は川埜 美甘(かわのみかん)。 友達の政野 垂加(すいか)くん、水川 林檎(りんご)ちゃん、豊野 来夢(らいむ)くん、川崎 黄果(れもん)ちゃんと会員限定SNSでトーク中。 「んもう、来夢はいっつもこうなんだから・・・」 このSNSには、ルールがある。 ①順番 垂加→美甘→林檎→来夢→黄果 ②いじめをしない ③6~23時まで。 このうち、来夢は順番を破っている。ほら、今日だって本当は黄果の番なのに。 でも、スマホに指を滑らせる。 心に『だって来夢に反抗すると追い出されるし』と言い訳しながら。 お母さんが言っていた。 「いい、美甘。SNSを使うときは、注意しちゃいけないのよ」 たぶん、誹謗中傷しないでほしいからだろう。お母さんの言ってることは正しい。でも、どこかで引っかかる。 『いいの?注意しなくていいの?』 それでも、こうコメントしてしまう。 《いいじゃん。カワ(・∀・)イイ!! 美甘》 はあ。なぜか溜息がが漏れる。 ふと、コメント欄を見ると黄果からコメントがあった。 《来夢くん、今日は私の番よ。 黄果》 すると、来夢は、 『うっせー』『いいじゃん』『明日来たら56す』『うざい』と誹謗中傷して、 黄果をSNSから追い出してしまった。 なんでだろう。黄果は正しいのに。どうして私は、来夢に反抗できないんだろう。友達はほかにもいるのに。 次の日。 「黄果さんは、自殺しました」 私は混乱した。私にもできることはあったはずだった。でも、私は来夢側についた。黄果を殺したのは私を含めたみんなだ。誰のせいということではない。誰も来夢を注意しなかった。来夢に仲間外しにされるのが怖かったから、来夢に同調した。黄果に味方している。そう思っていた。でも、逆に攻撃していたんだ。 今更ながらそれに気づいた。もっと早く気づいていれば、黄果は死ななくて済んだかもしれない。 そっと、机に手を隠した。そのとき、何かが当たった。それは、黄果からの手紙だった。 美甘へ 私は、今日死ぬことにしました。 理由は、来夢のせいです。でも、美甘なら、仇とれます。頑張ってね。 私は、来夢に復讐することにした。 それと同時に、私は無意識にハサミで自分の腕に傷をつけた。 おわり