私、恋をしてしまったかもしれない。
私、恋をしてしまったかもしれない。 柊かりんはそう思った。 原因は今日の生徒会のことである。 「かりん~。プリントが引き出しの奥に入ってたんだけど~」 「は!?それ去年のやつじゃん!優希、失くしたとか言ってあるじゃない!」 引き出しの整理をしろ、と言わんばかりにかりんは怒鳴った。 このイケメンは西谷優希。 かりんとは幼馴染で同級生。 2人は幼稚園からの付き合いである。 「全く…」顔だけ完璧なのに、残念イケメンってやつだ。 生徒会が終わり、かりんは帰ろうと外に出た。 「最悪。雨降ってるんだけど…傘持ってきてないよ…」 友達の結と2人で傘に入ろうかと思ったが、結は先に帰ってしまったようだ。 「仕方ないし、誰かに…」「かりん」優希だ。 「優希…」「濡れるよ。傘入りなよ。持ってきてないんでしょ」「あ…」 妙に顔が火照る。 「あ、ありがとう優希…」 「顔赤いよ?熱?」 結に貸してもらった漫画にあった。 「恋」って、こういうことを指すんだろうか。