僕のお姉ちゃんは、励まし上手だ。
僕のお姉ちゃんは、励まし上手だ。 テストの点が悪かったとき、僕が怒られていたとき 「なんでもないよ、気にしない!」 って言ってくれた。 そのうち、お姉ちゃんの笑顔はひきつっていった。でも 「なんでもないよ、気にしない!」 と言ってた。 いじめられているらしい。でもお母さんは、 「いつもの なんでもないよ、気にしない! で乗りきりなさい。我慢しなさい。お母さんたちがどんな思いで学校に通わせてると思ってるの!!」 と言う。僕は気づいてた。 お姉ちゃんでも我慢できないって。 「お姉ちゃん…どうしたの??」 お姉ちゃんの机に乗っているノートは濡れていて、ボールペンのインクがにじんでた。 「なんでもないよ、気にしない!だいじょぶ…っ!」 お母さんがいなくなった。理由を聞いても、 「なんでもないよ、気にしない!」 お姉ちゃんはしか言わなかった。 お姉ちゃんはお巡りさんと一緒にテレビに出てた。 『速報です。○人犯の少女が捕まりました。母親を○したということです。少女は「なんでもないよ、気にしない!」しか言わないのでした。』 テレビには、いつもの笑顔が貼り付けられていた。 『ゴ・メ・ン・ネ…』 お姉ちゃんは泣きながら口をあけていた。 僕からも涙がポロポロこぼれでた。