短編小説みんなの答え:7

命はいつか、終わるけど。

私は原田瑠璃。高1。 みんなには隠してるけど、好きな人がいる。 吉村晴人。 晴人とは幼稚園の頃からの幼馴染だ。気弱な私のことをいつも助けてくれていた。 気づけば私は晴人のことが好きだった。 成績優秀で、優しくて、カッコいい。全てが大好きだが、付き合うなんて夢のまた夢だ。見ているだけで幸せだった。 ある日。 「俺、あと1週間で死ぬかもしれない」 晴人が言ってきた。え?あの皆勤賞もらってた晴人が?なんで? 「実は病気なんだ。既に手遅れの状態らしい。1週間生きれるかどうかだって」 嘘…。嫌だよ晴人。死なないでよ。 「瑠璃、俺はこの1週間、心残りなく過ごしたいんだ。手伝ってくれ」 そんなの…やるしかない。晴人のためなら何だってする!! 「…うん、分かった」 晴人は本当に楽しそうだ。カラオケ、食べ放題、映画、水族館、カフェ、遊園地…。 こんな日々が毎日続けばな、と私は思った。晴人の明るい笑顔が二度と見れないなんて、考えたくもなかった。 運命の日は来た。 【瑠璃、今すぐA病院に来て】 晴人からのLINEだ。 私は走ってA病院に行き、晴人の病室の扉をガラガラっと開けた。 「瑠璃ちゃんね。来てくれてありがとう」 そこにいたのは、晴人の両親と、青白い顔をした晴人だった。 「瑠璃…来てくれたんだね」 晴人は細くか弱い声で言った。少し前の晴人とはまるで別人だ。 「晴人、もう心残りはない?」 私がそう言うと、晴人は優しく微笑んだ。 「一つもないよ。瑠璃と幸せな1週間を過ごせたし、今瑠璃と話してるからね」 「え?」 「瑠璃が好きだ。ずっと。俺はもう死ぬからこの恋は叶わない。でも、命はいつか終わるけど、恋は永遠に終わらないよ。それだけは忘れないでね」 私は泣きながら晴人の手を握った。 「私も好きだよ…大好きだよ」 私がそう言うと晴人は泣きそうな顔で笑い、そして目を閉じた。もう、二度と目を覚ますことはないんだ。 「命はいつか終わるけど、私の初恋は永遠に終わらない。ありがとう晴人、大好き」

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