「天才」
「やぁ」 俺は未来のお前だ。 そう言って俺の前に一人の男が現れた。 未来のお前?なんのことだ。 そう聞こうと思ったが、 彼は急いでいるようだった。 「一緒に勉強をしようじゃないか」 そう自称『未来の俺』はいい、俺の手を引いて、場所を教えていないはずの俺の部屋に俺を連れ込む。 彼は未来の進んだ科学を教えてくれた。 彼が教えてくれた事には、現在はまだ解き明かされていない時空の謎を辻褄が合うように説明してくれた。これは、本当に彼が未来からやってきていないと辻褄が合わない。 俺は彼に未知の科学の世界を教わり興味がわき、頭の中でどんどん色々なアイデア、考えが浮かんでくる。 これを実験して、あれを証明したい! そんな気持ちでいっぱいになり、じっとしていられなくなった。 「悪い!俺、確かめたい事があるんだ!もう行く!」 身体が好奇心で言う事をきかず、未来の俺を部屋に置き去りにし、部屋を飛び出す。 「ああ、そうしてくれよ。」 無我夢中で走り出し、耳に音なんて入ってこない。だが、最後に彼が何か言っていたような気がする。 「お前がこの法則に気づいてくれなきゃ、タイムマシンは出来なかったんだから。」