音楽に愛された少女
奏には、一生分かんない悩みだよ うるさいなぁ 好きでこの才能生まれ持ったわけじゃないんですけど 『音楽に愛された少女』 なーにが『音楽に愛された少女』だ 音楽に愛されたからなに 私はこんなものに縛り付けられるのはごめんだ。 「~~♪♪~♪」 うーん、この曲、ダメだな ぜんっぜん統一感なくって、てかコードずれてない? なんでこんな下手くそな曲を堂々と公開できるな 恥じらいないわけ? 「もう、かなでちゃんとはお友達やーめた!」 目の前の子がそう言って立ち上がった。 「かなでちゃん、もうSNSしてるんでしょ?音楽作っているひとのこといつも馬鹿にしてるじゃん」 まぁ、そう思うよね てかまさか相手も幼稚園児にアドバイスされているなんて思わないよね さすが、音楽に愛された少女 天才少女だ 神にも愛されて生まれてきたんじゃないの? 「、、、きょう、か」 部屋に散乱した楽譜 そこらへんに落ちている、インクが切れたガラスペン、その破片 絡まった、膝あたりまでのびまくった髪 今日も私は、『音楽に愛された少女』として、生きていくんだ、 誰も知らない部屋で、場所で、 ネット界隈で