短編小説みんなの答え:0

祈り

「星って綺麗だよね。でも、あれって星が爆発してるんでしょ?爆発しても輝くってすごくない?名前もかっこいいし?完璧じゃん」 興奮気味で私は彼女に語った。 どこか上の空の彼女に、思い切って声を掛けたが、失敗だった 「大丈夫だってお母さん。私の人生に悲しんじゃ駄目だよ?お母さん長生きしなきゃ」 励まそうと声を掛けても、返事は返ってこない。当たり前なんだけれど、やっぱり淋しく思う。彼女も同じなのだろうか。 「なんでいなくなるのかなぁ……。」 泣きそうな声で、柄にもなく弱音を吐いた 彼女。やっぱり同じなんだと安心と同時に、これから大丈夫かという不安も押し寄せた。 「「あ、飛び星」」 「あの子のせいで名前覚えちゃったわ…。」 「お母さんも覚えてたんだね。」 流れゆく星を眺めながら、そっと祈った。 星が流れ行く間でいいから話させてくれと。 今まで何回も祈ってきた星。叶わない願い。 それでも神もこういう時だけは動くようで 流星群が流れた。 「おかーさん」「!?え?!琉璃?!」 「そう!琉璃だよ!」「なんで…」 「あ、流星群が流れきるまでだから、早く話しちゃうね!」「え、ええ。分かったわ。」 「お母さん!長生きしてね!あと自分責めちゃ駄目だよ!御供物はメロンパンね!」 「はいはい、分かったわよ。じゃ戻りなさいよ、御天道様のとこに」「うん!じゃぁね」 手早く話し終えて、そのまま上へと昇った。 宇宙に届くことは無いけど、十分楽しんだ。 私も飛び星となろうか。 叶わないとしても、夢を届ける為に。

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