夏の冷たい夜
いつものようにコンビニに行く。そしていつもの道を歩き、家に帰る。 いつも通り弁当の蓋を開け、ほかほかで湯気がふわっとかおるご飯。箸を掻き回し胃に放り込む。 静かだけどどこかうるさくて、少し寒いこの夜の時間帯が1番好きだ。 帰ってきた瞬間、泥のように自分の体はずぅー…とベットに体が入っていく。 この爽やかな涼しい夜の風が、1日の終わりを知らせてくれる。 時刻は2:30。そろそろ寝ないとなーと思いつつ、スマホを手に取り電源を入れる。 ショート動画を見る。そこで突然のことに僕は驚いた。 「え…」 そこには自分であろう捜索願の内容が書いてあった。 『名前は山本達也。年齢は24歳。会社員をしている方です。好きな惣菜はハムカツ、顔写真はこちらです。』 これは間違いなく自分だ。でも誰がなんの目的で自分を探しているんだ…?と頭が混乱する。 いいねはたったの3。でももしこれがバズったりした場合、何かの事件に繋がりかねない。 アカウントを見てみると、そこにはズラリと自分の捜索願のショート動画が並んでいた。 身震いがして、鳥肌がたつ。 この動画を今すぐに消さないと。 あれ、好きな惣菜って自分は絶対に親のしか食べないし、親にしか言ったことがない。 親が動画を作ったのか…?ま、まさか…