セーラー服の先輩
「まゆ先輩、今何してるかな。」 春風を受けながら麗奈の髪がはばたく。 麗奈は高校2年生。17才だ。 先輩は今、沖縄に旅行に行っているのだ。 まゆ先輩は、高校3年生で、18才。 ケータイをぽいぽち弄りながら、まゆ先輩のLINEを開く。 まゆ先輩はよくメールを送る。 だが、今日は全然送ってこない。 なにも送ってこないまゆ先輩の表情は、どうなっているのだろうか。 私は、すずめちゃんや金沢と、沖縄に行ったことがあるのだが、LINEくらいするだろう。 まゆ先輩は、頼れる先輩。 チョー美人で、一緒にプリクラ撮った時は恥ずかしかったな。 そう、まゆ先輩との思い出がよみがえる。間違えてゲームの設定を間違えて怒られたことも。 私は改めて思ってしまった。 その人の大切さは、その人がいなくならないと分からないのを。 まゆ先輩は、もとから麗奈にとっての大切な存在だ。 それでも、今始めて改めて思えた気がした。 まゆ先輩との写真を見つめる麗奈。 弾むような声が出ていた。 やがて戻ってきたまゆ先輩。 先輩の笑顔が、いつもより明るく見えた。