複雑な性別で、嫌いになんてならないで。
君のこと、信じてるから。 君と付き合い始めたのは2か月前‥‥ キミから告白してくれたんだよね。 私も君のことが好きだったから、OKしたんだったっけ。 クラスでも人気者。そんな君と付き合えるなんて、私ってどれだけ幸せなんだろう。 なんだか、君と私じゃつりあわない気がして、私は君に聞いたよね。 私なんかが彼女でいいの?って。 そしたら君は自信満々に答えてくれた。 キミより可愛くて優しい女の子はいないよ!って。 私はすごく嬉しかった。‥‥でも、ちょっぴり嫌だった。 褒めてくれたのはすごく嬉しかったんだよ? でもね‥‥私、女の子じゃないんだよ。 体は女の子だけど、心は男の子。 そして両性愛者。 だから、こういうのをバイセクシャルって言うのかな? 体は女の子、心は男の子、そして両性愛者‥‥複雑でしょ? でも君は、私のことを普通の女の子だと思ってるんだよね。 体も心も女の子で、男の子を好きになる。 そんな普通の女の子だと思ってるんでしょ‥‥違うよ。 私は複雑な性別なんだ。 ‥‥でも今私は、普通の女の子を演じてる。 だって、君から嫌われたくないから。 今まで私の性別を嫌って、誰も話しかけてくれなかったけど、 君は私に話しかけてくれた。‥‥まぁ私の性別を知らないからだろうけどね。 だから、そんな君には嫌われたくない。 だから、言わない。‥‥いや、言えない。 ――でも、いつかは言おうと思ってるよ! 君のことを信じてるから。 私の性別を認めてくれる人だって、信じてるから。