それは砕かれた少女のお話
私はりんね!中学2年生。 実は私には秘密があるの。それは、バーチャルアイドルってこと。 自分で言うのもなんだけど、私は正体不明の超人気バーチャルアイドル「だいあ」としてライブやイベントに引っ張りだこ。 もちろん友達にも家族にも、私が超人気アイドルの「だいあ」って事は誰にも知られていない。陰キャで暗い私がアイドルなんて絶対バレちゃいけない。 ある日、私はいつものように「だいあ」としてステージに出た。 「みんなー、今日は来てくれてありがとう!いっぱい楽しませるから、最後まで見ていてね!」 そしていつものように曲が流れてライブが始まる。 その時だった。 「あっ」 ファンの悲鳴や、驚いた声が聞こえた。 目が覚めると、私はいつの間にか病院にいた。 そして、いつの間にかお母さんや友達が駆けつけた。 「りんね、大丈夫?」 「りんね、痛いところはない?」 私はだんだん涙が落ちてきた。 「みんな、黙っててごめんなさい。秘密にしててごてんなさい。私はだいあなの。みんなに秘密でアイドルをしていたの。こんな私がアイドルだなんて変だよね、笑。」 部屋がシーンと静かになる。そして、最初に口を開けたのは、友達の未来(みらい)。 「大丈夫だよ!りんねがアイドルなんて、最初は私もびっくりしたけど、でもすごいじゃん!歌って踊って、みんなを笑顔にできるなんてすごすぎるよ!これからは、もっと仲良くなれるね!」 私はさらに涙を流した。そして、こう言った。 「うん、ありがとう…!」 「ねぇ、みらいちゃんも一緒にアイドルをしてみない?みらいちゃんならきっとできる!私と一緒にライブしようよ!」 私の言葉を聞いたみらいは、一瞬戸惑った顔をしたものの、すぐ笑った。 「もちろん!これからよろしくね!」 そして、3ヶ月後。 私たちは「みらだい」っていうアイドルユニットを結成した。 もう秘密にしなくていい。 もう怖くなんてない。 そして私は、みらいと一緒にステージに立った。 「私たちの煌めきをあなたにお届けします!」