ボトルメッセージ
ーーーー ザザァン 波の音が心地よい春の下旬 これぐらいの時期に海岸を散歩するのが一番楽しい。 私、神合らいら 1981年6月21日生まれの中学2年生だ。 今日も、いつの日からか日課となった海岸での 散歩している。 いつもと変わらぬ景色に私はほっとする。 「わっ」 足に硬いなにかが引っかかり、つまずきそうになった。 足元をみてみると、ガラス、、、?の瓶が半分顔を出し、半分埋もれていた。 興味心は誰にでも湧くものだ。私は興味本位でひきあげてみた。 砂をはらうとしっかり形が見えた。 ガラス瓶だ。ただその中になにかが入っている。蓋をまわそうとしたが、かなり硬い。私の最大限の力を振り絞り、なんとかあけることに成功した。 中には手紙と、可愛いキラキラの珍しいヘアゴムが入っていた。 ーこれはボトルメッセージ、、、というものなのだろうか。 ボトルメッセージが誰かのもとに届くのは極めて確率が低い。 そんなボトルメッセージを手に入れたのだ。 どこかの国から届いた、この世界の特定の人ではなく、みんなにあてたメッセージ、、、 私はなんだか嬉しいような、なんともいいあらわせない気持ちになった。 私は入っていた手紙をあけた、、、 手紙は、日本語で書かれておりどうやら国内から漂流してきたらしい。 また、子供が書いた可愛い字がつづられていた。 ーこのびんをうけとってくれた人へ こんにちは。わたしのなまえは、神合きせきです。2005ねんうまれ1がつ4かたんじょうび!あのね、いまわたしいっぱいしあわせなの!なんでかって、わたしのおかあさんのおかげなの!この幸せわけたくて、わたしのかぞくをしってもらいたくてこのてがみをかいたんだ!わたしの家族はおかあさんとわたしのふたりでくらしてるよ!おかあさんのなまえは、神合らいらっていうんだよ!1981ねんうまれ6がつ21にちたんじょうび! おかあさんはりょうりがうまくて、てがきようで、おもしろくて!いつもありがとうっておもってるの!なかにいれたヘアゴムは、おかあさんがわたしにくれたものなの。みんなにわたしのおかあさんのすごいのしってもらいたくてひみつでいれちゃった!うけとったひとつけてくれるとうれしいな!もしあったときにわかるから!じゃあね!ばいばい! 2010ねんにかいたよ!だれかにとどきますように きせきより 何これ、、私は呆然とした。意味がわからなかった。2010年、、? そんなの未来だ。 私の名前は、神合らいら。誕生日は、、、 この手紙にかかれているお母さんという人物にすべてのことが私に当てはまった。 私がお母さん?きせき、、、? このボトルメッセージ、、、一体何なのか、、、 未来からきたのか、、、? 海は広い。時がちがう世界へつながることもあるのかもしれない。 ただそんなことあるわけない。 頭の回転が追いつかない。 私はその場にたちすくむことしかできなかった。