感情泥棒 怖い話
私は彩中薰(あやなかかお)。高校1年生。小中高一貫校に通っているんだけど、小学校から入ってる子の方が多くて「なんで途中からのくせに成績イイの」「まじウザイ」とかを平気で言われる。いままでかばってくれた私と同じ中学校からの前江田美佐(まえだみさ)や、河稔(かわみのり)も転校しちゃった。 「ああ、学校行きたくないなあ」 そう思いながら地面に視線を移す。 「え?」 そこには、最近流行りの顔文字がデカデカと印刷された紙があった。でも今まで見たこと無い位無表情。(゜゜)って感じの奴。すると、それがいきなり話しかけてきた。 (゜゜)「こんにちは」 私「・・・こんにちは・・・」 (゜゜)「恨みあんだよね?」 私「はい・・・」 (゜゜)「じゃあ、この感情能力を分けてるから、恨み晴らし行ってきな」 私「あ、ありがと・・・」 (゜゜)「じゃあ」 そう言って(゜゜)は居なくなった。風に吹かれるように、インクが薄くなって、消えて、【パート募集中】と言うポスターに変わったのだ。 「やっぱり、紙っているんだ・・・!」(゜゜)は紙に取り付く霊の一種なんだろう。なんか伝言等を紙に映し出す紙霊(しりょう)ってのは聞いたことある。でも、感情奪い能力ってのは聞いたことない。でも何か強い力を持って来た気がする。学校に行きたい。 「おはよう」 「あー来た来た。ウザいカオが」いつもの、田中美羽の野次。こいつやだ、どっか行け。ジュゴォォォォッ!何か掃除機みたいな音か鳴った。「あれ、美羽?」美羽が無表情だ。「どした」「アア、ナンデモナイ」ロボットの声。無表情。