私はー
私は、私はいつでも臆病だ。 周りに何を思われるかということしか考えられない。 ある日友達の華恋(かれん)に言われた。「ねえ萌音(もね)もっと自分の意見言いなよ。」 冗談半分で言ったのかもしれない。けれど私はその言葉が心に刺さったんだ。 よくみんな自分らしくしなよとか言うけどそもそも自分らしくってなに? 発言ってなに?なんのためにあるの?私は私は私はー 苦しいんだ。自分の思ったことが言えなくて、心に霧がかかったままで。 ー「それじゃあ今から2-Aの文化祭の出し物を決めます。」 「意見がある人は挙手してください。」 「はい。焼きそば屋はどうでしょうか?」 クラスでは周りの人と焼きそば屋について議論が始まった。 私はこの時間が大嫌いだ。だってこんなの陽キャとか一軍の人たちが出し合ってそれにみんなが適当に流れて 賛成して決まって。あれこないだ意見を言わないと苦しいって思ったのに自分は何を出したいんだろう。 私はー 「はい」声を振り絞った。 「フォトスポットが良いと思いました。」 「萌音さんの意見について皆さんどう思いますか」 やめて私の意見のことなんて良いから。きっと反対されるだけだから。 「良いと思います。」 えー 「僕も」「私も」「うん良いと思う」 みんなーありがとう 心にかかっていた霧が一気に晴れた気がした 発言とは自分の意見も言うけど相手のことも思いやる。そういうことなんだ。 自分らしくとは相手も自分もいい気分でいること。 もっと世界を広く見てみよう。みんながみんな私の意見に反対してくるわけじゃない。 そうだ自分らしく生きてみよう。