硝子の上の世界
世の中には 「当たり前」 「普通の生活」 「幸福」 というものがはびこっている。 その 「当たり前」や 「普通の生活」 「幸福」 なんてものが 薄い硝子の上にあるとも知らずに。 いつ、割れるかわからない。 いつ、壊れるか、壊されるかわからない。 いつ、崩れて消え去るのかわからない。 世界は、薄い硝子の上に成り立っている。 薄い硝子は、自分の手で壊すこともある。 誰かの手で、壊されることもある。 儚く、脆い世界。 薄い硝子は、色がついている。 教会にあるみたいな、綺麗な色で。 いつか、その色も色褪せる。 恒久の幸せ 恒久の当たり前 恒久の世界 そんなものなど、存在しない。 存在しないのに 人は、それが存在して、恒久に、永遠に続く幻を見ている。 幻は解かれない。 それでも、この世界は 脆い硝子を礎に まわり続けるであろう。 永遠に。