絶対に勝つ!!
俺は、危機状態に陥っている。 何を出せば良いのか…? 自分の中で問いかける。 どうしよう。時間がない。 せっかく予選を通過して、ここまで来たというのに… 「西宮さん、そろそろ始めましょ?」 橘さんが言った。 「ああ。行くぞ」 俺は返した。謎の自信が出てきたのだ。 教室はしんと静まり返った。 みんながこちらを注目している。 「「さーいしょはグーじゃんけんほい!!」」 俺が出したのは、チョキ。相手が出したのが… 「ああああああああああ」 俺の叫び声がひびく。 「じゃ、西宮さん、このプリン、もらうねー♪」 うっきうっきで橘さんがプリンをとって、席につく。 「そ、そんなぁぁ…」 俺は負けたのだ。 「翔太、そんなに落ち込むなよ」 先生が慰めてくる。 「次の試合は先生も出ようかなー」 ええええ 「次こそは、橘さんに勝つぞ…」 橘さんは自分の机で、美味しそうにプリンを食べていた―