お星さまは語る
空を飛ぶのが夢だった。 ピーターパンみたいに飛びたかった。 とっても楽しいことを思い浮かべて、ジャンプしてみる。 わたしは、空中に留まることなく、まっすぐに落ちた。 風が気持ちよかった。 落ちながら、手を広げてみたり、歩くように足を動かしてみたりする。 自由には移動できないけど、どこにも地面がついていないのが嬉しかった。 大丈夫。落ちたら終わるだけ。終わればわたしには、何も残らない。 だからみんな、終わる前に全力で楽しむんだけどね。 自由に空を飛べるようになった。 嬉しくなって、空高く飛んでみる。雲より上、月よりも遠く。 途中で、きみと目が合った。きみはわたしを指差して、それから手を合わせて願い事を言った。 わたしが流れ星だと気づいた。お星さまになったんだ。 わたしが光るのは、空を飛べるようになったのが嬉しくて、目が輝くから。 わたしの他にも、空を飛ぶ星たちがたくさんいた。おりひめとも会った。 大きな雲の上に神様がいたから、さっき、きみからきいた願い事を伝えておいたよ。 星たちはたまに、きみたちのところへ行く。 いたずらをしたり、願い事を叶えてあげたりする。 神様はいつもみんなをみてる。わたしたちもみてる。 いい子にしてないと、いたずらしちゃうからね。