自殺するな、私へ
「君は誰?」 私は、目の前にいる少女に問いかける。 【――私は、君】 目の前にいる少女が答える。 「私は、君?どういうこと?」 【言葉の通り。私は、もう1人の君】 「信じられないよ」 【でも、信じるでしょ?だって私たち、こんなに似てるんだから】 「確かに、服装も髪型も、声も顔も、全部そっくり。だけど、もう1人の自分なんて考えられないよ」 【なんで?】 「だって‥‥ありえないんだもん」 【‥‥まぁ、確かにありえないかもね。だけど、とりあえず今は、この現実を信じて】 「え?」 【私は、君に伝えたいことがあってきたんだから】 「伝えたいこと?」 【そうだよ】 「伝えたいことって‥‥なに?」 【逆に質問するけど、君の人生って楽しい?】 「私の人生?‥‥楽しくない」 【じゃあさ、死にたいって思ったことはない?】 「っ!‥‥ある」 【なんで死にたいって思ったの?】 「生きるのが、つらくなったから‥‥」 【そっか。じゃあ、生きるのを楽しくすれば、生きたいって思うってことだよね】 「‥‥?」 【先に行っておくけど、このままじゃ、君は2年後に自殺するよ】 「え!?」 【でも私は、君に自殺してほしくない。――だから、生きてほしいって伝えに来た】 「そうなんだ。‥‥でも、君は一体、誰なの?2年後の私?」 【違うよ】 「じゃあ誰?」 【今の君だよ】 「え?」 【本体は君だけど、君のその心のはじっこの方には、私がいる。その私は、未来を見ることができる】 「‥‥?」 【だから私は、もう1人の君だよ。じゃあ、伝えたいことは伝えたから、私はもう戻るね】 「え?ま、待って!」 【バイバイ】