最後の初恋。
最後の初恋。 こんなことになるなら、恋なんてー。 私、奈緒。 ー私たちの住む星には、隕石が接近していた。 「私、もう死んじゃうのかな。」 そんなとき、彼に出会った。 彼、律に恋に落ちた。 一目惚れというものらしい。 「なんで今更…。」 本当に後悔しかない。 残りわずかな日々に、もっと早く出会えていたのならー。 もっと彼と一緒にいられたはずなのに。 臆病な私は、彼に気持ちを伝えられずにいた。 いつの間にか時間は待ってくれることもなく、進んで行った。 ー隕石衝突まであと1時間 もう終わりなんだ。 ふとそう思う。 最期は、誰と過ごそうか。 友達なんていないし…。 そんなとき、彼からのメッセージが。 『会いたい、今そっちに行く。』 「律…!」 「あのね、私、律のことが…」 『その先は俺に言わせてくれ。』 「へ…?」 『奈緒、好きだ!』 「私も…。」 今更なんなの… 律らしいな。 私は涙を流しつつ、ふふっと笑ってしまった。 『泣くなよ…』 彼もつられて笑っていた。 こんなに暖かいハグはしたことがなかった。 彼は私の頬にキスをした。 なぜか今は隕石が綺麗に見える。 世界が隕石に包まれる前にー。 「ーありがと。」 『え…?』 「私ね、律のそういうところが好き…。」 律は頬を赤く染めた。 「『愛してる、大好き…!』」