ちょっとした昔話(フィクション)
昔話だ。 ある村に大きな怪物が襲ってきたそうだ。 その怪物は村人をバクバク食い始めたそうだ。 村人はなすすべがなく、ただ死を待つだけだと思っておった。 その時だ。 まだ五つにもなっていない子どもが、 怪物の口めがけてとびこんでいった。 もちろん、怪物はその子をたべようとする。 しかし、怪物は絶叫しながらその子を吐き出し、山へ逃げてった。 なんでも、その子は怪物が村を襲ってきたときに、 体に神棚にあった酒を体にかけて、最初から怪物にとびこむつもりだったそうな。 「神様が怪物を追い払い、この子を守ってくれた」 村人はその子の勇気と、神様の力に感謝して、去年村が消滅するまでしあわせにくらしたとさ。 えっと、ちょっと話がおかしいのはこの話が口伝えだったからだぞ。けっして、この話が嘘っぱちではないからな。 ふう、子供相手に話を即興で作るのは、案外大変だな。まあ、それが本当の話じゃなくても、それで良いと思ってくれたならいいんだが。