私から、メッセージを。
私にいつも笑いかけてくれたあなたに、遠く離れたあなたに、私から、メッセージを。 1週目はあなたが好きだったお餅にちなんで「ずんだ餅」を。 2週目はあなたが好きだった古典にちなんで「徒然草」の書を。 3週目はあなたが好きだった鳥にちなんで「鳥の置物」インテリアを。 4週目はあなたがよく食べていた「西瓜」を。 5週目はあなたが笑って私にくれた「き」から始まる恋文を。 1週間に一度、彼に届けた。 ずんだ餅が入っている袋に「あ」を貼り付けて、 徒然草の書には「な」を貼り付けた。 鳥の置物には「た」を貼り付け、 西瓜には「が」を貼り付けた。 センスないよね。 でも、今思いついたのがそれなの。 最後には、とっておきの「貝殻」を。 手放すのはつらい。 これは、あなたが大好きなもので、私に満面の笑みで少し照れながらくれた、私の宝物。 これを手放したら、私は彼を忘れなければならない。 一枚の紙に、続きとなる文を書いて貝殻に挟んだ。 あなたはもう、どこにもいないもの。だから、届けてもらうの。 遥か彼方、海に帰っていったあなたへ。 丁寧に包装する。 あなたが亡くなった病院に一番海辺へ。 あなたへの愛、重いかしら。 そんな私でも受け入れてくれたあなたに、最後の贈り物を。 あなたがずっと好き。 これから過去形にします。 私にいつも笑いかけてくれたあなたに、遠く離れたあなたに、私から、メッセージを。