仲間だろ
僕は、気仙沼英輔、ある日、友達が頭を抱えていた。悩みを聞いているうちに、少しイラっとした、そのことを自分一人で抱え込んでいたからだ。友達がしゃべり始めた。ついに耐え切れず、こう叫んだ。「なんで抱え込むんですか、手を伸ばして誰かに助けを求めていいんです。自分のために。」と。友達ははっと顔を上げた。気が抜けた。最後にこう言った。「仲間だろ」それきり友達は黙り込んでしまった。その夜、僕は、海岸にいた。さっき言ったことがなければ、友達を滅ぼしたのは友達自身だ、しかし、何か心に残るものがある、それが今の自分の腹の中で渦を巻き、不安を起こしている。遠くの海で魚がはねたのが見えた。でも、明日になれば忘れる。今日と明日は違う、また同じことが起きるかもしれないし、起きないかもしれない。明日にでも謝れるそう思い家に帰った。海岸には、打ち寄せる波の音だけが残った。