彼のマフラー
はぁっ、と息を吐くと、目の前に白いモヤがかかる。 スカートから出る足や、まだ風から守られていない耳と首は寒いけれど、冬という季節を実感して心がときめいた。 このときめきを誰かと分かち合いたくて、 「先輩見てください、息が白い!」 もう冬ですねー! と、隣にいる先輩を見上げる。 「ほんとだ」 そうやって微笑む、とってもかっこいい先輩。 彼は私の彼氏である。 「でも寒くない?」 先輩がそう問うてくるので、どう答えようか迷う。 寒くない……と言えば嘘になる。だが言うほどの寒さでもないし、余計な心配をかけるのは本意でない。 結局、 「我慢できるので、大丈夫です!」 と答えた。 でも言ってから、これでは心配しろと言っているようではないかと気がつく。 案の定、それ大丈夫じゃないじゃん、と笑った先輩は、おもむろに自分が身につけていたマフラーを取って、 「はい」 と、私の首に巻き付けてきた。 「え、私、ホントに大丈夫で……」 「だーめ」 大丈夫です、と断ることは許されなくて。 「彼女に我慢なんて、させられるわけないでしょ?」 俺の自己満だからさ、なんて言っている彼を見て、 (……ずるい) と思う。 そんな言い方されたら断れなくて、顔赤いかなぁなんて思いながら大人しくされるがままになった。 マフラーを巻き終わった彼は、 「……こっちも寒いでしょ?」 と私の手を掴んで、ぎゅっと繋ぐ。 ……あ、恋人繋ぎ。 ん、あれ? そういえば。 (手を繋ぐのって、初めてだっけ?) そう気がついてびっくりして、そのあと羞恥が押し寄せてくる。 これ平然とやってのけるの!? なんて思って隣を見上げたら、先輩の耳も赤くなっていて。 「先輩、耳赤くないですか?」 意地悪かなぁと思いつつそう言うと、 「さっ、寒いからですぅ」 と返される。 「ホントかなぁ、先輩?」 「ホントだっつーの」 彼のぬくもりを感じながら、冬の道を歩いた。 END 読んでくださりありがとうございます!完全に勢いで書いた作品ですが、楽しんでもらえたら嬉しいです。 臣です。おみ、と読みます。寒さの中に、ほっとする暖かさを感じられる冬は好きです。 感想やアドバイス、お待ちしてます。喜んで読みます! ※自分が言われたり、されたりして傷つくようなことは、絶対にしないでください。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
わーお、って感じです。
どうも、鈴木爆撃機です。 タイトルは適当に付けました。気にしないでください。 いや、やっぱりすごいですね! 最近、恋愛小説で臣さんの右に出るものはこのサイトには居ないんじゃないかと思い始めました。 今回も面白かったです!ありがとうございました!
めっちゃキュン
めっちゃキュン! もしかして、臣ちゃんの実話?(ウラヤマシイ) 私もこんな甘い青春したいなぁ~(非リア) 今回もすごく良かったよ! 次作も楽しみです!
うわぁ!
本当にすごいですね! 可愛い…。 きゅんとしますね笑 めっちゃ詳しく書かれているので、想像しやすいんですよね! 私の好きな部類の小説です笑 最近寒くなってきましたよね! この小説はぴったりです! 臣さん、体調を崩さないように気を付けてくだい! また楽しみに待ってます! では!
流石です!!!!!
こんにちは!めめこじのことが大好きすぎるめめこじ担です! 流石、臣さんです!!! とってもキュンキュンしました(*´∀`)♪ また、次回作楽しみにしてます( ´∀`) では( ´∀`)/~~
とても良い!!
文章読みながら、「もしかして臣さんかなぁ」なんて思ってたら、まさかの臣さんでした! あとがきが目に入った瞬間微笑んじゃいましたよ~ 今回も素敵な小説を、どうもありがとうございます…! また来ますね~