クロ
堕ちていく、堕ちていく。嗚呼、どれだけ深いの? 闇に攫われた呼吸。息苦しくて真っ黒な空気を吸い込む 肺を"クロ"が満たす。こんなに"クロ"を吸っちゃ駄目だ 少女は息を止めた。 その間にも、少女は ゆっくりと焦らすように堕ちるのを止められない ボロ布のように蹲り、少女は泣き声をあげた 涙は出なかった 呻いて立ち上がると、空気の流れが少女の目を刺した でも、その目には何も映らない 少女が見つめているもの、それは紛れもない虚空だ 昔は。目の見えない世界は、真っ暗なんだって思ってた でも、失って分かった。 色なんてない。何にも見えないんだから。 "クロ"だって潜んでないし、絶望の匂いもしない ただ、匂いがしないだけで、それらは確かに在った "クロ"は生まれてからずっと、少女にまとわりついていた ここ最近、"クロ"は強くなって、少女を締め付ける 少女は"クロ"に囚われる、 あの胃がキュッとなるような緊張を感じ、我が身を抱いた 冷たかった 在るだけの、意味を成さない無用の長物 ・・・ もう二度と、あの人の笑顔も泣き顔も見られない 少女は冷めた息を吐いた 凄く長いように感じたが、ずっと息を止めてられたことが 対して時間が経ってないことを告げる 喉から声を噛んで吐き出すように絞り出したが それは嗄れた獣の唸りのようで、 枯れた喉からは音にならなかった "クロ"が形を作る にんまりと笑うクマの姿だ 体は周りの闇よりもなお濃い漆黒で アケイロ らんらんと輝く瞳はあの夜の鮮烈な光景のような朱色だ 口の端からは鋭い牙と黄色い泡が混じった涎が垂れている 目が見えなくとも、感じた 心に直接語りかけられたようだ 少女の〈魄の糸〉とクマの〈魄の糸〉が 結ばれ、拗れたからであろう クマは唸った 低い低い、この世の何もかもを恨むような厭悪の宿る声 「〈踊り狂訴〉が来るぞ。お前の〈罪の魄〉を喰らいに そうすれば、お前は二度とここから出られまい」 詠うような、楽しむような声だった 実際、クマは少女の苦痛を見ることを楽しんでいた "クロ"が形を変え、腐ったような匂いが辺りを漂う 少女は鼻と口を覆い、溜息をつく まだ、底は遠く昏い ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ "クロ"が何かは俺にもあんま分かりません 衝動書き楽しい←←← 〈魄の糸〉→己の魂を紡いでいる糸 〈踊り狂訴〉→罪を喰らう邪悪な精獣 〈罪の魄〉→生前に犯した己や血兄弟の贖罪。
みんなの答え
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おお・・・
語彙力あって素晴らしい!! 素晴らしい、んだけど・・・ ・・・若干アイタタタ!! でもかえって、その厨二感が面白さを引き出してるかな。 これからもガンバレー!