短編小説みんなの答え:11

~最期に~

『余命、一週間』 私は、その事実を受け止めた。 体の弱い私。心臓の病気もある。こうなるのも、予想していた。 辛くはなかった。具合の悪いときの方が辛い。 死んだ方が、楽になると、考えたほどだ。 「双葉、辛いよね。お母さん、一緒に居るから、大丈夫よ。双葉・・。」 お母さんが言っていることも、雑音にしか、聞こえなかった。ずっと、私は、考えていた。 『死ぬまでに、蓮に告白する。』 次の日、教室に入ると、みんなザワつく。 あと一週間だから、学校に行かせてくれと、お医者さんに頼んだから。 もちろん、みんな、余命のことを知っている。掛けたい言葉は、たくさんあるだろう。でも、みんな、何も言わなかった。 「双葉!」 みんなに聞こえる大きな声で、蓮が言った。 蓮は、私の肩をつかむと、言った。 「余命一週間って、本当か!?」 「うん。そうみたい。」 私は、間髪入れずに答える。 料理が、丸焦げになっちゃった、くらいの、軽い感じで。 「学校なんて来て、大丈夫なのか!?もっと、治療とか・・。」 「いいの。最期に、学校に来たくて。」 「最期・・・。」 蓮は、私の言葉で、動きを止めた。 何か言いたくても、言えないのだろう。 治療法は、もう無い。 私は、もう、死ぬだけ。 辛くも、悲しくもない。 「双葉ちゃん。辛かったら、いつでも言ってね。ごめんね。双葉ちゃんが、一番辛いのに。」 看護師さんも、みんな、私の回りに集まってくる。 「大丈夫です。特に、辛くありません。お気になさらず。」 「・・・。」 私の反応は、予想外だったのだろう。看護師さんは、どよめいた。 ついに、私の『命の最終日』。 お母さんも、お父さんも、私を心配そうに見ている。 「川田先生。少し、蓮と2人にさせてもらってもいいですか?」 今だ。死ぬ前に、言うんだ。 「はい。」 お母さんや、看護師さんが、出て行った。 「双葉・・・。」 蓮は、涙を流しそうに、こっちを見ている。 「ねぇ、蓮。」 「え?」 私は、最期にすること『告白』を、始めた。 「私が、小学生の時、病気がちの私を、みんな、嫌っていたよね。」 「うん。」 「それで、小5の時、クラスの女王系の子に。『イラつく。』って、悪口言われたことあったよね。」 「おう・・。」 『調子のんな。』とか、『ウザい。』とか、色々言われた。 「その時さ、蓮が、来て、その子達、追い払って、助けてくれたよね。」 「うん・・。」 「その時からだよ。蓮を、好きになったの。」 「・・・え?」 今までの流れで、『うん。』って言いそうだったけど、やっぱり、驚いていた。 「私・・、蓮が好き・・。ずっと・・、毎日・・。」 段々、心電図がまっすぐになっていく。 「・・好きなの。蓮が。ずっと・・・。」 私は、涙を流した。 段々、数字が0に近づいていく。 ピーーー。 0になった瞬間、蓮は言った。 「俺も・・・。」

みんなの答え

辛口の答え

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凄いです!

ヤッホ!愛希良です!最後の「俺も...」でキュンとしました!双葉さん、とても勇気のある方ですね。尊敬します!ストーリー性もとても良いと思いました!(*`・ω-)ノ


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