短編小説みんなの答え:1

執筆とは

 随分と長い間、執筆というものをしていなかった。いや、そもそも、筆を執ったのは、それよりも大分昔のことであったかもしれない。小さな画面に向かって、カタカタと文字打ちをする行為は、果して、「執筆」と言えるのであろうか。 いいや、そうは思わないな。 直接紙に文字を書いていないから?書いたものはただのデータだから?いやいや、まさか。それなら、ペンを口に咥えて書いてもいい。足で握ってもいい。 何だって? あ、無駄に器用だとか、そういう受け狙いではない。 「筆を執る」という行為。さて、書くぞ、なんて気持ちで深呼吸をして、昔読み更けた小説や、付箋だらけのお気に入りの辞書の匂いに包まれて、デスクに向かう。冬のインクを万年筆に溜めて、原稿用紙に手を添える。 それに、どうして風情がないと言えよう。 床に寝転がって、小さな画面をスワイプするのとは訳が違わないか?  次第に、お気に入りのインク瓶だけが、無色透明になって、向こう側の壁の色が映る。ああ、こんなに使ってしまったな。まだ残っているのは沢山あるのに。これで三瓶めだ。こんなふうに、それまで文章を書いていた思考を一瞬、現実に向ける。  その瞬間が、この現実が何よりも愛おしく、空想が何よりも輝かしいものだと思わせるのである。  故に執筆とは、一種の魂の動きである。リアルとファンタジィを駆け巡る魂が私の心身に情を与え、次への第一歩を急かす。そして、それこそが、私が筆を執る理由であり、また、生き甲斐でもあるのだ。

みんなの答え

辛口の答え

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流石としか言えぬ

ボクは今までで色々な本を読んで書き方をマネていました。「随筆」が出てきましたねぇ!オススメの本を少し紹介しましょう!山崎正和「混沌からの表現」をぜひ読んで、文章カを上げて下さい!先生の作品、楽しみにしていますよ!


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