短編小説みんなの答え:22

お疲れの貴女と年下の彼

やっと家の前までついて、ふぅと白い息を吐く。 かじかむ手を叱咤して鞄から鍵を取りだし、ドアを開ける。 「ただい、まっ!?」 「おかえりなさいっ!!」 玄関に入った瞬間に、彼が飛びついて来る。 でも思ったよりも衝撃はない。しっかり背中を支えてくれた大きな掌に、安堵を覚えた。 「まだ起きてたの? 寝ててよかったのに」 「……だって貴女がいないと寝れないんだもん、俺」 少しだけ不服そうに口を尖らせる彼に、セリフも相まってキュンとしてしまう。絶対、自分が可愛いって分かっててやってるでしょ。年下怖い。 「っていうか、手、冷たい」 「あー、新しい手袋買わないとなんだよねぇ」 忙しくてー、と私が笑うと、彼は私の両手首を優しく掴んで 「早く暖かくなって……」 と言いながら、彼自身の頬に当てた。 まるで私の手が、彼の頬を包み込んでいるように。 「え、あ」 目を閉じて頬をすりすりしてくる彼に、こちらがキャパオーバーしてしまう。 恥ずかしさMAX。今絶対顔赤い! と思っていると、案の定 「あ、顔赤くなった」 と指摘されてしまう。 「あれ、もっと赤くなった~。暖まった?」 こくこくと頷くと、やっと手を離してくれた。そして彼は 「じゃあお風呂温め直すから、貴女はコートとか脱いじゃって」 そう言ってあっさり背を向ける。少し物足りなく思いながら、顔を手で扇いだ。 お風呂から上がってスキンケアをしていると、 「あがった?」 と言って、彼がひょこっと顔を出した。 「今日も、していい?」 そう問うてくるから、首を縦に振ると 「じゃあ待ってる!」 そう言ってリビングに戻って行った。 スキンケアを終えてリビングに向かうと、テーブルの上のドライヤーが目に入る。 私の毎日のご褒美。そうそれは、彼が私の髪を乾かしてくれること! 「はい、こーこ」 彼に案内されて、ソファに腰掛ける。彼はソファの後ろに立って髪を乾かしてくれる。 彼がソファで私が床って選択肢もあったんだけど、猛反対されたからこの形になった。申し訳ないとは思うけど、お風呂上がりのソファは最高だよね。寝てしまいそうになることだけが欠点です。 彼がドライヤーのスイッチを入れて、私の髪の毛を乾かしはじめる。 「お客様、痒いところはありませんかーっ?」 「ないでーすっ」 毎度のごとく美容師さんを気取る彼に、つい笑ってしまう。ドライヤーの音に負けないように、大きい声で喋っているのがまた面白い。私の答える声もいつもより大きくなる。 そして彼は意外と乾かすのが上手で、彼に乾かしてもらうと少し髪の毛の調子がいい気がする。最初は『愛のパワー?』なんてアホらしいことを思っていたけど、実はちゃんと調べてくれていたらしい。どうりで上手いわけだ。 最後に、軽く櫛で梳かしてもらって終わり。 「終わりでーす」 「ありがとーございまぁす……って、ぇ」 さて終わりだーと気を抜いた瞬間、後ろから抱きすくめられて驚いた。 ソファの後ろからだから、くっついてる面積は小さい。でも不意を突かれたからか、はたまた彼の抱きしめる力がいつもより強いのか。なんだかいつもの3割増しくらいに胸が鳴っている。 無言の彼に 「どうしたの?」 と声をかける。 すると一言だけ、本当に小さく 「なでなで、して……?」 と囁かれる。 お願いが可愛くてにやけながら、後ろに手を伸ばしてなでなでする。 「いつもありがとう、お疲れ様」 そうやって言うと、彼は少しだけ抱きしめる力を強めて 「一言足りない」 と拗ねたように呟いた。 「ありゃ、ばれた?」 「あたりまえ」 急かすように、私の肩にすりすりしてくる。 「ふふ、だーいすきだよ?」 彼のほうを振り向きながらそう言うと、 「俺も大好き」 と顔を赤らめた彼が、ふんわり笑った。 END 読んでくださりありがとうございます!楽しんでもらえたら幸いです。 臣です。おみ、と読みます。年下でも年上でもそうですが、疲れているときに甘やかしてくれる彼氏さんに憧れます(笑)皆さんの疲れを少しでも癒せたら、とっても嬉しいです。一週間お疲れ様でしたーっ! 感想やアドバイス、お待ちしてます。応援してくださる皆さん、大好きです! ※自分がされて傷つくことは、絶対にしないでください。

みんなの答え

辛口の答え

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年下彼氏、いいねぇ……。

ゆるゆる~ども!ゆるれんです(`・∀・´) 臣さん!こんばんは! 今回もいいお話! 読んでいてニヤニヤしてしまいました! 年下彼氏、ほしいなぁ。 可愛い! もう、可愛すぎる~! あぁ、こんな彼氏に甘えたい……。 疲れた時の癒し~! 今回も、すごくいいお話でした! 最近疲れているので、癒されました~ こういうお話、すごく好きです! それでは! お体にお気をつけて。


臣ちゃぁぁん!

タイトルで叫んでとうじょー! ...はい、ども!しーみょん♪だお!ヨロシクー!(*^o^*) 臣ちゃんっ!待ってたよぉ~!! 私すっごく楽しみにしてた!! じゃ、感想!! わぁーお、すごいなぁ!! キュンしたー!! 年下の彼氏...。 いいねー。 ほっこりしちゃった!! 臣ちゃん、文章上手すぎて、私ついていけないよぉ...。(私、一個しか採用されていないから。) ううっ、臣ちゃんの小説にドキドキっとしちゃって...。 主人公、可愛い! 彼氏も可愛い!良いな良いなぁ♪(*^▽^*) こーゆー小説、大好きっ!! あ、長くなっちゃった!! また楽しみにしてるよっ! また見るね~! バイッ☆^_-☆


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