短編小説みんなの答え:103

雨の日の待ち時間

(遅いな…) 僕は、図書館の玄関で彼女を待っていた。 壁の時計では4時50分を過ぎている。 (ここの図書館って5時で閉まるんじゃなかったっけ) そんなことを考えながら、今日も僕は待っている。 彼女と出会ったのは、半年ほど前のことだった。 よく一緒に出かけるようになって、好きなこと、嫌いなこと、全てとは とても言えないけど、それでも彼女のことをたくさん知った。 その中で、彼女が時間にルーズだという欠点も知った。 いつも待つのは僕の方。今日だってこうして待たされている。 だけど、それは当たり前。僕には『待つ』ということが苦にならなかった。 「閉館5分前になりました。ーー」 4時55分を告げるアナウンスが流れた。 外では少し前から降っていた雨が、ちょうど止むところだった。 雨上がりの空を見ていると、ふと自分の存在が疑問に思えてきた。 僕は、何のためにここにいるのか。 僕は、本当に彼女の役に立っているのだろうか。 考えれば考えるほど、わからなくなる。 気づけば、また雨が降りだしていた。 同時に、彼女が戻って来て言う。 「あー、雨降ってる」 そして少し視線をさまよわせた後、僕の姿を捉え安堵したように笑う。 それを見て、はっとした。 (僕は役に立てている。) そんな自信が沸いてくる気がした。 図書館の帰り、私は空を見上げた。 「あー、雨降ってる」 (持って来てたっけ……あ、あった!) 思わず、(良かった~)と笑みがこぼれた。 「やっぱり『傘』持って来といて良かった!」 時々、思うことがある。私達が日々当たり前に使っている『道具』。 それらにも実は、魂が宿っているんじゃないかって。

みんなの答え

辛口の答え

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びっくり

彼女がまだこないなんて、かわいそうな彼。 じゃなかった! 傘か。なぁーんだ。 素敵な小説ありがとう!


傘かっ!

人かと思えば、傘だったの!


うわーーーーお、、、

始めの方は恋愛系の話かーと思っていたけれどまさか傘だったなんて、、、  失礼しました


すごいですね!

こんにちは(*^^*)ねこちょこです(=^・・^=) 最初の方では、恋人同士の話かなあー と思ってたけど、まさか傘とは! 私達が気づいてないだけで、本当は色々な物に魂が宿っているのかなー と思いました!


うまー!すごい!

傘って発想がすごい!ステキですね!


過ごすぐる

子供の力ではない。将来作家になれるよ!!10


ヤバすぎる

めっちゃ上手いヤン‼️ すごっ 面白い‼️


WoW!すごっ

すごすぎるでしょ!やばーい!


めちゃうま!

こんにちは二乃です! 傘支点かー! おもろい!


素敵です!

最初、『僕』は彼氏かと思ったけれど、傘だったんですね! 傘を擬人化して書かれた心情も素敵だし、まとめ方もうまい。 飴と斧さん、すごいです!


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