桜の木の下で
医者の言葉を聞いた途端、目の前が真っ暗になった気がした。「残念ですが、治療はできません。」余命一ヶ月。どうして?私、まだ12歳だよ?もうすぐ死んでしまうの?なにも悪いことしてないのに。どうして私が。母は泣いていた。「方法はないんですか?」「はい。力が足りず、申し訳ございません。」そう言って医者は頭を下げた。「先生のせいじゃありません。頭を上げてください。」医者に向かってそういったあと、私は辛そうにしている母に向き直った。「お母さん、私は大丈夫だから。でも、美化にだけは秘密にして。美花を悲しませたくないの。」母は迷うように目を泳がせていた。しかし、やがて言った。「わかった。美雪がそこまでいうなら、美花には黙っておくわ。」「ありがとう。」残りの一ヶ月、私は自分のしたいことをしよう。 病院の帰り、母はに話した。「ねぇお母さん、今度、お花見に行きたい。」母はすぐに「お父さんに話してみるわね。」と言った。父はすぐに許可を出してくれた。もうすぐ死んでしまうから、配慮してくれたのだろう。残りの人生を楽しめるように。 次の日曜日、お花見にでかけた。久しぶりに家族そろってのお出かけだ。でもこれは、最後だろう。「わぁ、きれいだねぇ!」美花はお花みたいに笑った。美花は昔から桜が好きだ。私は桜を見ているときのこの美花の笑顔が好きだ。5年前、私と美花はお花見に来ていた。2人でみていると、女の子がやってきた。「はじめまして!私は瀬川綾。」元気そうな子だった。そこから仲良くなり、よく3人でその桜の木の下で遊ぶようになった。つまり、桜の木は綾と出会った思い出の場所ということだ。「お姉ちゃん、大丈夫?」美花が私を覗き込んでいた。大丈夫じゃない。苦しい。一週間の間に病気は悪化していた。「大丈夫だよ。」そう答えるので精一杯だ。「顔色が良くないよ。本当に大丈夫?」「今までお姉ちゃんが美花に嘘ついたこと、あった?」美花は瞳を輝かせた。「ない。」そう、『今までは』美花に嘘をついたことはなかった。美花、ごめんね。お姉ちゃん、美花の悲しむ顔を見たくないの。 お弁当を食べ終わった頃、激しい苦しみに襲われた。息ができない。苦しい、苦しい。「ごめん、トイレに行ってくるね。」そう言って家族の元を離れた。しかし、トイレへつく前に視界が傾いた。あれ。「「美雪!!」」「お姉ちゃん!?」その声を最後に、私の意識は途切れた。気がつくと家族は地面に座り込んで泣いていた。声をかけようとして、気づいた。足元に私が寝ていた。それを見て自分が死んだことを理解した。そこは綾と出会った思い出の場所、桜の木の下だった。
みんなの答え
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お花が登場する小説、凄くいい...!
Hi(^^♪My name's UNO(*´・ч・`*) ☆*: .。. o本題o .。.:*☆ お花が登場する小説、凄くいい...! どんどん読み進めたくなるような書き方が素晴らしいね★ Have a nice day(*^^)v Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪
おー!お話ヨキヨキ!
キズなん民のミンナ,おはよう!侍ジャパンがやってきたよー! うーん…いいお話ヨキヨキ!ぼくも桜好きだよ!誰が何てったって,桜は我が大日本帝国の偉大なる国花だもんね!桜キライな人とか,多分いないのでは?と思うほど,桜大好き!! いいストーリーだねぇ,はじめにいきなりお医者様の“余命宣告”がくるのがいいよねぇー。読者にいきなり驚きを感じさせる! 色々言わせてくれてありがとう!タメ口楽しかった! んじゃ,アディオス☆アッシュ・ゲンガー(意味不明)