切なすぎる物語
「ねえ待って!」どうしても止まってくれない私の彼氏カイルを見つめてそう叫んだ。「ねえ私のどこがいけなかったの?悪いことしたなら謝るから。お願い。待ってよ」彼が止まることはない。なんでこんなことになったのだろうか。そうあれは、カイルと私、流美の付き合ってのデートの時だった。 私はいつものカジュアルな格好を辞めてフリルのついたとっておきのワンピースで出かけた。彼はきっと喜んでくれる。そんなうれしさをもって出かけた。カイルがいた。私の名前は流美。いつもカジュアルで行動が早い私。そんなところは男の人は気に入ってくれない。一目ぼれしてはふられて。もうあきらめかけていたころに一人で海を歩いている最中にあったのがカイルだった。私はまたしても一目ぼれした。まただめだろうと諦めながらその人を見つめていた。彼は決まってこの海辺を通るのだ。私はある日勇気を出して声を出した。「すいません。きれいな方ですね私はあなたのことが好きになったかもしれません。どうです?付き合いませんか?」そんないつもの調子でまったくかわいくもないカジュアルな格好で話しかけた。帰ってきた返事は思いもよらないものだった。「いいですよ。あなたはとってもカジュアルでかわいいです。よろしくお願いします」私は耳を疑った。この言葉に果たして嘘はないのだろうか。舞い上がる気分でしかもとびっきりの声で「はい!」そう答えた瞬間私の人生は変わった。どこに住んでいるかなんて知らない。でもそんなこと関係ない。いつでも彼とはスマホで話すことができる。ある日待っていた言葉がやっと見れた。「ねえ。今度一緒に俺と流美があった場所。つまりあの海辺に行かない?」私には断るつもりなんてさらさらなかった。その文面を詠んだ瞬間返事を送った。「もちろん」 とてもかわいいワンピース。絶対に着ないと思っていたワンピース。それを今日着るのだ。私は恐る恐る。袖に手を入れた。鏡を見た瞬間絶句した。何とかわいいんだろうかこれは本当に私?やはりカイルの言うことは間違っていなかった。これでカイルにもっと好きになってもらえる。スキップでもしそうな勢いで待ち合わせ場所に行った。カイルはもう待っていた。「おはよう!カイル。今日が楽しみでよく眠れなかったよ。ねえねえ!今日の服はどう?似合ってるでしょう?私にかわいい服が似合うなんてッて思ったけど本当だったね。すごいよカイル!」 どんな喜ぶ顔が見れるだろうとわくわくしていた流美。でもその予想は大きく裏切られた。カイルがいきなり私に背を向けて歩き出したのだ。「ねえ待って!」彼は止まってくれない。「待ってよ!」大きく叫んだ。やっと彼が止まってくれた。そしていきなり口を開いた。「俺は流美にワンピースが似合うといったが着てほしいなんて一言も言ってない!俺は流美のカジュアルで元気な姿が好きだったんだ!」私は驚いた。そして叫んだ。「私だってこんなかわいらしいもの着たくなかったわよ!あんたがそんなこと言うからでしょ!カイルなんかもう嫌い! こうして私の1か月間の恋は終わった。