君のとなり
私の名前は星崎そらね。ごく普通の小学五年生。やばいほどのオタクだ。 推しは蒼空くん。名前の通りさわやかな晴れた空みたいなアイドルだ。 程遠いって思ってたんだけど、奇跡は起きた。 「すみませーん。星崎そらねさんのお宅はここですか?」 綺麗な声が聞こえた。 「まぁ、蒼空くん!そらねですか?呼びましょうか?」 「お願いします」 え!蒼空くん!? 私は慌てて涼しそうな服に着替える。 「そらね~!蒼空くんよ!」 はーい、と私はリビングへ向かう。 「あ。そらねちゃん。報告があるんだ」 蒼空くんはリビングのソファーに座っていた。 近くで見てもとてもお綺麗です…! 蒼空くんは私に茶色の封筒を渡した。 「社長から頼まれたんだけど、この前の結果」 私は封筒を開く。 きっと、この前に応募した蒼空くんと一緒にアイドルをやらないかって言うお誘いだ。 でも、一人しか合格しないし、絶対入れていないよ…。 私は震える手で中身を出した。 『星崎そらね様へ。 あなたは合格いたしました。 これから蒼空と共に活動に励んでください』 私はきょろきょろとあたりを見回す。 「そ、蒼空くん…。これってほんと?」 「うん!がんばろ!」 蒼空くんが笑顔で私の手を握った。 【奇跡の一瞬】 それから時は過ぎ…。 私と蒼空くんは高校一年生になった。 「早かったね。蒼空くんとやり始めてからすべてが早くなった気がする」 「おれも。いつまで一人でやんのかなってずっと思ってた」 「私、あんまりいいことしてないけど、蒼空くんの重荷になんなかった?」 「そらねは重荷なんかじゃないよ。大事な仲間。相棒!」 蒼空くんの瞳が光った。 「でも、おれにとってはただの相棒なだけじゃない」 蒼空くんの顔が近くなる。 「そらねのこと、一緒にやり始めてから、好きになったよ」 蒼空くんが私を見つめる。 「そらねはおれのこと、好き?」 私は告りとうなずく。 「ずっと、ずっと好き!!!蒼空くんがアイドル始めてから、ずっと大好きだよ」 「ありがと」 蒼空くんが微笑む。 「大好きだよ」 その日、初めてのキスを蒼空くんとした。