「友達」を傷つけないために。
これは私が中学3年生の時の話。 私の名前は莉奈。私にはさきちゃんっていう友達がいた。 …そして星宮くんっていう好きな人もいた。 さき「ねぇ莉奈ちゃんって好きな人いるの?」 莉奈「え…え!?それは…その…」 さき「さてはいるんだな~!!誰誰~?教えて~!」 莉奈「えぇ…だ、誰にも言わないでよ?…二組の星宮くん…」 さき「え…へ、へぇ~!そ、そーなんだぁ~…!」 ど、どうしたんだろ?反応が微妙な気が…も、もしかして…さきちゃんも…? さき「ごめん…私莉奈ちゃんのこと応援できない」 莉奈「やっぱり…さきちゃんも星宮くんのこと好きなんでしょ…?」 さき「っ…!!私、絶対星宮くんと付き合うから!!」 莉奈「うん…!正々堂々とね!!」 こんなこと言ったけど実はどうしていいか分かんなかった…。“自分”を優先するか“友達”を優先するか。 数日後。 まさかのことに星宮くんが私に告ってくれた。 小学生のときから好きだったらしい…けど私はどうしてもさきちゃんを優先したかった。 なによりも大切な友達を悲しませたくなかったから。 ほんとは…ほんとは悔しかった。だってさきちゃんって私よりもずっとずっとモテるから… いつか星宮くんとられちゃうんじゃないかって思ってた。 だけど、ちょうど中学入学したころ一番に話しかけてくれたから。 そんなさきちゃんを傷つけたくなかった…さきちゃんを今度は私が支える側になろうと決心した。 莉奈「あの時、こんなことがあったんだよ~?」 さき「そ、そうだったの!?なんかごめんね!」 莉奈「ううん!全然いいんだよ!今はさきちゃんと星宮くんが幸せになってくれてめっちゃくちゃ嬉しいもん! おめでとう!さきちゃん!!」 さき「ありがとう!」 今はさきちゃんと星宮くんが結婚してから一ヶ月後くらい。 本当に幸せになってくれてよかった。あの時、ああして本当によかったと心から思っている。