短編小説みんなの答え:2

水の中で燃えた心

朝が来る。夜が来る。日が沈む。日が上る。永遠に繰り返すだけだった。そう思ってた。 いつものように水の中を泳いでた。私は姫樹。きたって読むの。私は死んだ、でもまた新しい命をもらった。 前までは魚だったんだけどね。捕まって焼かれて食べられちゃった。 そしたら人魚になっていた。おかしい話でしょ。 激しく泳ぐ大きな魚。 海を見下ろす海鳥たち。 宝石のような小魚の群れ。 そして、どこかに沈んだ一粒の涙。 地面につかない愛が浮かんでった。 もう戻れない心が沈んでった。 上を見たら、雨だった。 その日は、激しい雨だった。  とある都会の家での会話 「ねぇママー今日の雨すごいねー」 「ええそうね。雷が落ちなければいいのだけど___」 ゴロゴロゴロゴロ 鈍い音と共に鋭い光が走る。 「ひゃっ」 「びっくりした・・・雷か。」 ___________________________________ 海に沈んだだ魚影の中に二つの命があったのを。ご存じだろうか。 海に雷が落ちた時。狙ったかのように、姫樹に向かって落ちた。 「あ」 その時、姫樹には、痛みも、辛さもなかった。ただ、目の前が暗かった。 水の中だった。でも。沈んでいくような感覚があった。なんとかして出てみると、 深海だった。  振り返ると、そこには。鯨が沈んでいた。 グッタリとしていた。死んだのだろう。 その鯨は、親のいない鯨だった。だから、私が育てたのだ。 今になって、助けられた、私を、守ろうと。 その時。私は涙をこぼした。悲しかった。 だって。だって。 私がたらだった時も仲良くしてくれた鯨だった。 一緒になって泣いてくれた。一緒になって喜んでくれた。一緒になって怒ってくれた。 最後に「泣かないで」って     言ってくれた。 最後の友達だった。

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