あなたに会いたい
ハァハァっ…目から大量の涙が溢れ出した。「花っ…」眼の前で動かなくなる犬を私は撫で続けた。わたしの名前は、華田 陽真莉。西村に通う、4年生。今日まで、私の犬、花を介護し続けた。でも…お別れの日はあっという間にやってきた。病気からわかって1ヶ月、短い命だった。花は、私が親にねだって飼ってもらった犬だ。陽真莉はひまわりに似てるって言われるから、花という名前をつけて愛し続けた。海に行った日も、オソロの服を着た日も、当たり前に横に花がいて、当たり前に笑い会えていた。だからお別れはとてつもなく悲しい。気がついたら花はもう帰らぬ犬となっていた。私は頭を撫で続けるしかできなかった。つらくて心が締め付けられるような気がするからだ。次の日。火葬場に向かった。ー、、 火葬場に着いてからも私は泣き続けた。泣き止むことなんてできなかった。小さいバスケットに痩せた花を入れ、お別れの言葉をかけた。「花、今日までありがとう。」泣いて泣いてー。気がついたらファミレスに来ていた。「陽真莉、早く食べなさい。カレー、冷めちゃうよ。」そう言われたけど、食欲もないまま、家に帰宅した。その日から私の心にはポッカリと穴が空いた。楽しい体育祭も、誰かの足をひっぱたりすることが多くなった。四年生から始まるクラブも適当な興味もない卓球に入って、ともだちもろくに作れなかった。11月から不登校になり、人見知りをすることが多くなった。ある日、行きつけの図書館から帰宅したときのこと。私はまた泣きそうになった。めのまえに花のような犬がいた。バサッと借りていた本が落ちた。「はなぁっ!」本当はいないはずだとわかっていてもまた泣き出してしまった。「うわぁーん。」花が死んでから、私の心に溜まっていたものが一気に吹き出した。「ちょっと、何よ陽真莉…」気づくとお母さんが立っていた。 そして私は一番伝えたかったことをお母さんに伝えた。 「花に会いたい。」 そう涙涙に口にして私は前を向いた。 あとがき この短編小説を読んでくれてありがとう。こんかいのさくひんを通して、命の重みを感じさせられたかなと思います。 読んでくれてありがとう。