子猫
俺は佐藤大樹。19歳大学生。俺は今、アパートの前に捨てられている子猫を見つけた。ダンボールの中に3匹いた。箱の中には、餌とおもちゃ、そして、手紙が入っていた。俺はとりあえずアパートの部屋の中に箱ごと入れ、手紙を呼んでみた。 「これを見る人が心優しい人だと、願っております。私はこの子猫たちを捨てた張本人です。本当は捨てたくありませんでしたが、引越し先がペット禁止の場所だっため、〇〇アパートの前に捨てに行きました。本当に酷いことをしたと思っております。ですが、これからはあなたが、この子猫達をお育てください。お願い致します。宮川英二より」俺は、その手紙を読み終わったあと、破り捨てて叫んだ。「ふざけんじゃねぇ!他人に迷惑かけんな!」だが、すぐに後悔した。破らなければ、何もなかったように元に戻せたのに、と。 でも、そんな考えはすぐに消えていった。なぜなら子猫たちが、起きたからだ。「ニャー、ニャー」子猫たちは何かを欲しがっていたが、俺はすぐには、分からなかった。試しに、餌をやると3匹ともがっついて食い始めた。そして、食べ終わったあと、3匹仲良く丸まって寝たのを見て、俺は腹を括った。この可哀そうな子猫たちを育てて、もらってもらうと。 そこからは忙しい日々だった。大学から帰ってくると、すぐに餌と水をあげ、パソコンを開いて子猫をもらってくれる人をネットで探す。時々、学校の友だちにも「猫をもらってくれそうな、人がいたら教えてくれ」と言いに行く、というのが、何ヶ月も続いた。そして、子猫をアパートの前から拾って、10ヶ月が過ぎた。今日も、家に帰ってすぐに餌と水をあげたあとパソコンを開いてみると、3件の通知が来ていた。なんだろうと思って、開いてみると、子猫をもらいたいという、お話だった。しかも、3人とも子猫はちがった。俺は、飛び跳ねそうなほど、喜んだ。すぐに、その人たちと連絡を取った。そして、日付を確認し、子猫たちの貰い手が決定した。だが俺は、その時その日にどれだけつらくなるかまだ、知らなかった。 数日後、子猫たちが貰われていく日だ。俺は最初、喜んでいたが、今はこの子猫たちと離れたくないという気持ちが大きくなっていた。10ヶ月以上一緒にいたから、愛着が湧いてしまったのだ。俺は刻一刻と、すぎていく時間の中で、ずっと子猫たちと遊んでいた。 そして、子猫が貰われていく時間になった。 俺は、涙をがまんしながら、子猫を新しい飼い主に、渡した。そして俺は渡す際に小声で「元気に生きろよ」といった。そして、子猫たちも別れがわかるのか飼い主に渡る際に俺の方を見て姿が見えなくなるまで、ずっと、鳴いていた。「ニャーニャー」「ミャーミャー」と。まるで、「どうして?」「私達を捨てるの?」「やめて」と言っているようで、全員を渡したあと、すぐに家へ戻って、静かに嗚咽を漏らしながら、泣いた。 そして、18年後子猫たち全員が幸せに暮らして、18年前に渡した、家族のところで生涯を閉じたという。