それでも世界は前に進む
今日、夜澄 舞 が亡くなった。 私の昔からの親友だった。 もともと、病気がちで最近入院していた。なかなか、退院しないなとは思ったけどまさか、亡くなるなんて…。 戻ってきてほしい。私は、心からそう願い続けた。 ずっと私の心は、舞が亡くなったと聞いて、悲しいという気持ちでいっぱいになっていた。 心から楽しい思うことがなくなった。面白いと思うことがなくなった。 ただ、悲しいという気持ちだけだった。 家族からも友達からも「元気をだして。」とか言うけど。 元気なんかとてもじゃないけど出せないよ。 舞が亡くなってから何日か経って、元気を出すために、私は街を歩いた。 (あ、この公園、よく舞と遊具で遊んでたな。) 舞との懐かしい記憶が溢れ出て、そのたびにああ、もうあの楽しい日々はもう戻らないんだなと分かり、 涙が止まらなくなった。 (舞に会いたい。時間を引き戻したい。) でも、この世界は誰かが時間を戻したいと願っても前に進み続けるのだ。 ある日。 「ねぇ!千歳!舞ちゃんからあなたむけの手紙があったんだって!」 「てが、み?」 『〈千歳ちゃんへ〉 こんにちわ、舞です。 私が結構前から病気で入院してるのは聞いてるよね? そのことについてです。 私、もうだめらしいです。 私が死ぬ前に伝えたいことがあるから手紙で伝えるね。 私が死んだら、千歳ちゃん悲しんじゃうのかな…? わかんないけど、結局、人ってね死んじゃったらもう、もう戻らない。 どんなに願ってもね。 世界は前に進むんだよ。 だからね、千歳ちゃん。お願いがあるの。 せいいっぱい前に進んで生きてください。 楽しく過ごしてください。 図々しかもしれないけれど、これが私からのお願い。 ホントはもっと千歳ちゃんと楽しい時間過ごしたかったんだけどね。 この手紙はいま泣きながら書いてます(笑) 千歳ちゃん約束ね。 私、死んでも千歳ちゃんの見てるからね。 じゃあ、さよなら。 〈舞より〉』 「…舞。約束守るよ。絶対。絶対だよ。」 涙を流し私はそう誓った。 誰かが時間を戻してほしいと願っても、… 人類全員がそう願っても それでも、世界は前に進む。 だから、私も前へ進むんだ。