本当の家族(意味怖)
わたしは、家族のことが嫌いだった。 家族も、わたしのことが嫌いだった。 だから、虐待を受けていた。 ご飯も出されないし、みんなのストレス発散に、殴られ、蹴られ。 もう、疲れた。 その日、家に帰ると誰もいなかった。 ちょうどいい。 わたしは手も洗わずに部屋に上がり、キッチンに向かった。 キッチンから包丁を取り出し、自分の胸に刺そうとする。その時。 「何してるの!?」 あーあ。 お母さんが帰ってきちゃった。 「ごめんなさい」 謝ると、抱きしめられた。 え? 「ごめんね。今まで酷いことして。そんなに、苦しかったのね」 どういうこと? なんで、お母さんが謝ってるの? その日から、お母さんはわたしに優しくした。 お母さんだけじゃない。家族皆。 「ご飯よ」 「はい」 いつも出されなかったご飯も、たくさん出された。 その量は、どんどん多くなっている気がする。 ある日、気がついた。 お母さんが、わたしに優しい理由。 その日、わたしはあの家から逃げた。 ーーーendーーー 【解説】 「わたし」が自殺しようとした日。 あの日、お母さんたちは殺されました。 帰ってきた人達は、お母さんを殺した化け物です。 その化け物は人の姿に化けることができ、人を喰らいます。 でも「わたし」はご飯を与えられていなかったため、痩せています。 なので化け物は「わたし」を太らせようと、たくさんのご飯を出したということです。