君のくれた誕生日プレゼント
私は紗奈。澄輝が好き。でも、こんなことを言われるとは思ってもいなかった。 「ねえ、紗奈の誕生日さ、お前の家行っていい?」 そう澄輝に言われた。誕生日の一週間前。今年も誰からも何も言われないいつもの誕生日だと思っていた。 「えっ。何かの罰ゲーム?」 思わず私はそう聞き返してしまった。そうでなければ私は誰からも話しかけられないクソ隠キャ。私のことなんて誰も気にしていないと思っていた。気まずい沈黙。私たちは何もできないで固まってしまった。先に口を開いたのは澄輝だった。 「じゃあ、そういうことだから、紗奈の誕生日、家行っていいか聞いといて!」 ああ、言われてしまった。親は基本家にいない。だから好きに友達を呼んでいいと言われている。 「ちょっと待って。澄輝。」 慌てて澄輝が振り返る。 「来てもいいよ。」 その一言を言って、私は席についた。 __一週間後 来るわけないよな、と思いながら一応来た時に恥ずかしくないよう、部屋は片付けておく。 __10分後_ ピンポーン。 軽いチャイムの音。私はのぞき窓から誰か見る。そこには、澄輝の姿があった。 「来たよー」 そして私は、ドアを開けた。澄輝は、何も持っていなかった。当たり前だよな、と思う。 「いらっしゃい。中にどうぞ。」 ついそう言ってしまった。 「お邪魔しまーす」 そして私はいつもの通り、自分の部屋に案内する。 「じゃあ、誕生日プレゼントあげるね。」 あっても、生ごみしか渡されない私の誕生日。 「ずっと前から好きだった。付き合ってください。」 え。私はそんなことないと聞き返す。本当だと澄輝はいう。嘘だ。 そうこうしている間に、私は自分のベッドの前に寝かされる。抱きしめられる。 「もう一度言う。好きだ。」 その時私は、YESというしかなかった。 そして私たちは付き合った。 __10年後_ 私たちは結婚した。そして澄輝にこんなことをいわれた。 好きだよ、と。私たちはキスをした。