再会はあのふみきりの上で
「痛”!ッ…、」 橋本美波、高2、 今日はあいにくのどしゃ降り。 傘を忘れて夜の道を走る。 ふみきりを渡り切ろうとしたら こけた。 え、ふみきりって… カーンカーンカーンカーン… やばい、死ぬ。 「痛いっ…、立てない、…泣」 「、おい!」 …。 ガシャンガシャンガシャンガシャン 電車が通過する。 あれ、私お姫様抱っこされてる? てかこの人、隣の席のけんと…? 「…、大丈夫?」 「、けんとぉ…泣、私、死ぬとこだった…。」 「え、美波?」 その時はどっちも、違う意味でびっくりした。 私自身死を感じて、びっくりしたし まさか相手は助けた人が幼馴染だとは思わなかっただろうなぁ、笑 それから何年か経って… 社会人1年目、面接にたくさん落ちた、もう23時…嫌だぁ… あ、雨だ。 ザーーッ 最悪。 うぅっ、慣れないヒールで 足ガクガク…倒れそ…う 「ん”っ、痛ぁっ…!」 まって、ふみきり…泣 もういっそ、このまま死んじゃえば… 電車が向かってくる。 これでもう、楽なんだ、私。 「大丈夫ですか!?」 抱きかかえられる、なんかちゃんとした大人だなぁ、。泣 お姫様抱っこだって、懐かし笑 「…、すみません、大丈夫ですよ、もう。」 「私っ、私ぃっ…泣」 「落ち着いてくださ…」 彼が止まる。 「え、けんと…?」 「そんな、美波…?泣」 彼は泣いていた。 何年か振りの再会。 2人とも立派な大人になって。 私の初恋の実は実らなかったけど、 好きな人にお姫様抱っこされた回数、 2回。 再会は、同じ、あの通学路の ふみきりでした。