私達は、最初で最後の恋をした。
私は晴菜(ハルナ)と申します。桜井家の姫。 ですが、普通の小学校に通っています。 なぜなら、私、普通の生活に憧れているのです。 ランドセルを背負って、お友達とご一緒に登校を し、何気ないお話をしながら、クラス替えで わくわくしたり...そんな普通の生活をしてみたいと 思い、家来とお父様に申し上げますと、渋々、 お許ししてくれたのです。まぁ、お友達とご一緒に登校は お許しされなかったのですが。そんな毎日が楽しかったのです。 あの方と出逢うまでは。 「俺は、楠木稔です!!皆と仲良くなりたいです!、 よろしくね~」 最後に目があったのは気のせいですか...ね。 「席はどうしましょうかね」 先生はおっしゃいまし... 「桜井の隣がいいです!!」 え...はい?今この方、なんとおっしゃいました? 「あ...え...?はい、分かりました...」 先生の慌てた声。ってはいっっっ!? ガタガタ、ガタガタ、 ざわざわ、ざわざわ お机が運ばれる音、周りの方々がさわぐ音。 「よろしくね、桜井♪」 これは...何なのでしょう。 「桜井?」 「はっ、はへ?」 私ったら何を?お恥ずかしい...っ! 「桜井のこと、顔見て、すぐわかった、可愛いよ」 可愛い......かかかか可愛......い...!? 「なななななな何をおっしゃるのですか、おおおおお恥ずかしい」 こーゆー人って何とおっしゃるんでしたっけ...えーと、えーと。 よ、よ、よ、よ、よう、よう、陽、、、、、 「桜井さん?」 先生の微かな声が聞こえました。 「陽キャでしたっ!!!(そうだ、陽キャとおっしゃるんでした!」 「え...」 クラス全員がこちらの方を向いたような視線が...? 「え...えっと。あの桜井さん、自己紹介中ですが...?」 「はへ?あ...あ、すみません」 うぁぁぁやっちゃったぁぁぁぁぁ!!!!((泣 ん?なんか隣からすごく笑顔な人が...眩しいです!! 太陽より眩しいですっ! 「桜井、俺、好きな人出来たかも」 「あぁ、そうなのですか」 「女子ってさ、ひとめぼれ、あり??」 なんで初対面の男子から恋相談をされているのでしょうか。 「あぁ、いいんじゃないでしょうか」 「桜井って彼氏いんの?」 「えぇ!?いませんよ。ていうかいたこともないです!」 稔さんの好きな人、誰なんだろう。何なのですか、この気持ち。 期待と不安が混じりあったような...。なんで初対面のひとに どきどきとしているのですか。 「じゃぁさ、俺が桜井の...いや、晴菜の最初で最後の彼氏になれませんか?」 ーこの人の最初で最後の彼女になりたいー