双子の約束
ある満月の日のことだった。 2人の約束をしたのは。 今思うと、満月の日に約束をしなければよかったのかもしれない。 私の名前はゆい。小学一年生。 私には双子の妹がいる。妹の名前はゆり 私とゆりはとても仲がいいの! それで、満月の日に、私たちはある約束をした。その約束は、 「いつまでも一緒にいよう!」 っていう約束。 この約束は、『お互いに結婚はしないでいつまでも一緒にいようね!』っていう意味が込められているんだ!(ってゆりが言ってた。) 約束を交わした私たちは今まで以上に、一緒にいた。私にとっても、ゆりにとってもとても、とても幸せな日々だった。 でも、そんな幸せな日々は長く続かなかった。 それは、夏休み前、最後の登校日だった。 ゆりと一緒に小学校から帰っていた日、私たちは事故にあった。 横断歩道を渡っていると突然、トラックが突っ込んできた。 キキーッ、ブレーキのなる音がした瞬間、ボンッという音と共に私の意識は無くなった。 気付けば私は病院にいた。お母さんがそばにいた。 「お母さん、私って事故に遭ったの?」 「うん。でも、ゆいは軽傷で済んだよ!」 「よかった!え、ちょっと待ってお母さん!ゆりは?ゆりは大丈夫なの?」 「ううん。多分、ゆりがゆいのこと、庇ってくれたみたい。」 「え、嘘でしょ?」 お母さんが椅子から立った。 「ゆい、本当なの。でも、ゆりにとってはいい最期だった思うわ。」 お母さんが座ってて見えなかったけど、私の隣のベットにはゆりがいた。 私は思わずゆりに話しかけた。 「嘘でしょ?ゆり、ゆり、ゆり、お願い、死なないで!一緒にいるって約束したでしょ?」 「覚えてくれてたんだ!ゆり、嬉しい!」 「え?」 「ゆりだよ!ゆいの妹の」 「本当にゆり?ゆりなわけないって。ゆり、死んじゃったんだよ?」 「何言ってるの?私はゆり。」 「何しにきたの?」 「約束を守りにきたんだよ!一緒にいるって約束したもんね!」 「うん!」 「ずっと一緒」 「え?」 「ゆりとゆいはずっと一緒」 「約束したもんね」 「じゃあ、こっちの世界においでよ!」 「え? きゃ、きゃぁー!」 「ゆい、大丈夫?ゆい、ゆい!ゆりまで死んじゃったなのにゆいまで死なないで!」 ゆいは、満月の日に約束なんてしなければよかった、そう言って姿を消した。