”彼女”の話。
ある草原に、15歳の女の子が一人、たたずんでいた。 表情は無表情で、手には何も持っていない。 白いワンピースを着ていて、髪は長い。 顔も、普通の人間よりは、とても美しかった。 そして ー 頭には、黒ずんで、ヒビのはいっている輪が、浮かんでいた。 背中には、何かをもぎ取ったような、跡が。 彼女は“元”天使。 彼女は、病気で死にそうなある人間の命を、天界に持っていく、、はずだった。 彼女はその人間に恋をした。 そして、、その人間も、彼女に恋をした。 つまり、彼女は、、天界の”人間と恋に落ちてはいけない”という決まりを、破ったのだ。 それにより、彼女は、、羽をもがれ、人間として、生きていくことなった。 最初は、その人間と暮らしていくつもりだった。 でも、その人間は死んでしまった。 だから彼女は今、”1人”だ。 ーーーーーー 僕は天使。 彼女に”恋”をしていた。 彼女はあろうことか人間と恋に落ち、 人間になってしまった。 だから、、今僕も、”人間”になるよ。 初恋の君と、人間として、ずっと一緒に、、 君が好きだった人間は、もう戻ってこない。 だから、僕が、、その代わりになるんだ。 君は、幼馴染の僕に好意を抱かれているとは、思っていないだろうな。 嫌だと言っても離さない。 気づかなかった君が悪いんだ。 「君に会いにいくよ。」 そう言って僕は、自分の羽を、、 end