短編小説みんなの答え:1

キミと私とのキョリは何㎝ありますか?

プルル…「海くん!」 「こんな時間にごめんね」 「ううん!全然大丈夫!」 海くん。それは、私の好きな人。 「未來どうしたの?嬉しそうだね」 「…ぃゃ、でんわがぅれしぃ…から…」 「ん?なに?」 「な、なんでもないよ!で…なに?」 「あ、えーっと…特にない…声が聞きたかったんだ」 「えっ?」 「ごめん!迷惑だったよね」 「全然!ありがとう。私も声聞きたかったよ」 「ありがとう」 ーそこで電話は終わった。 次の日。 「おはよう」 「海くん!おはよう」 「昨日はありがとう」 「ううん こちらこそありがとね」 「かーいー!誰と話してんの?婚約者の私以外ダメ!」 「婚約者って…俺違うし」 「ダメ!ね?」 「う…ん」 「未來さん。もう海くんと話さないで?ね?はいって言いなさい!」 「…ぉかしぃ…」 「え?」 「そんなのおかしいってっっ!!!」 「は?」 「そんなのおかしい…婚約者っていうのはお互いが納得してやっと決まるの! しかも、海くんに友達ができたらダメなの?あなた以外、誰とも話しちゃダメなの? そんなの海くんだけじゃなくてみんなから嫌われるよ! 「…っ!うるさいっ!」 そう言って去ってしまった。海くんの顔は晴れ晴れしていた。 「ありがとう。スッキリした」 「ううん…急にごめんね。婚約者なの?」 「違う…幼馴染で、二人で鬼ごっこしたんだけど、俺が逃げる側だった。 佐藤は俺を捕まえたら婚約者になるっていう約束を勝手に…そして捕まって…でも俺は認めてないっ」 ー次の日 「海くん!おはよ!これ…」 私が見た姿は、佐藤さんと一緒にいる、海くん。 二人とも楽しそうに笑っている。 あれは嘘?私を気使ってくれただけ…?だから本当は佐藤さんのこと… ーこれで今日の授業は終わった。でも授業が頭に入らなかった。 「未來?朝の話…何?」 「あ、いや…別に」 「どうした?いつもの未來じゃないよ?」 「そんなことないよ」 「ツンデレだな」 「う、うるさい」 「佐藤とは婚約者をやめた」 「え?」 「未來、可愛いよ」 「…え?」 「笑ってよ」 言われた通り、少しだけ笑った。 「笑顔の未来の方が好きだよ」 まだまだ海くんとの距離は分かんないけど、今度は私か縮めるから。

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