深刻なエラーが発生しました
蒸し暑い部室。7月下旬。 夏休みにもなって相変わらず部活に行かないといけない。 「あつ…」 思わずつぶやく。 私こと藤咲実里はこの放送部の2年生。 アフレコの台本でうちわのように仰ぐ。 隣の椅子に座り無言で同じように仰いでいるのがはーちゃんこと白詰葉月。 「はい、時間なので今日の部活はここまでです。次回休む人は…」 顧問の先生が言う。 ありがとうございました 部員の皆が口々にそう言うと軽く会釈して家路に着く。 はーちゃんと帰る。 この時間が実は私にとっての1番の幸せな時間だったりする。 「それでさ、昨日は塾があってさ、」 「へー、みーちゃん先輩塾通ってるんですね、通りで頭がいいわけです」 実は私もみーちゃんと呼ばれている。 はーちゃんにだけだが。 「いやーそうかな?ありがとね」 「みーちゃん先輩って頭いいし声も顔も可愛いし最強じゃないですか」 不意にドキドキしてしまう。 相手は女なのに。 「先輩顔赤いですよ。大丈夫ですか? ほんと可愛いですね。」 「そんな…照」 はーちゃんといるとドキドキする。 なんなんだろ。ただの好きじゃない気持ち。 「あの、同姓愛って興味ありますか?」 「どうしたの?」 「私、先輩の事好きになっちゃったみたいで…」 「私もずっと好きだった…」 「よかった、よろしくお願いします、みーちゃん」 私は今、幸せだ。 私の名前は白詰葉月。 「はーちゃん?」 『はい?なんでしょうか?』 「恋人同士なんだからそんな硬くならないでいいよー照」 …?私、私は… 藤咲先輩と付き合った覚えなどない。 ましてや恋愛対象は男性のみ。 『は、はい?』 (実里さん、あなたの事が好きで妄想が激しいみたいなの、) そうなのか。 「そ、そうですね…」 はーちゃんはまだ照れている。前まであんなにリードしてたのに。可愛いなぁ。 大丈夫。これから仲良くなれる。 そう思っていたら同級生が口を開いた。 (実里さんの妄想が激しいだけだよ。はーちゃんは実里さんのこと好きじゃないらしいよ?) え?目頭が熱い。頬を何かが伝う。 「…」 「大丈夫ですよ。私は先輩の事好 深刻なエラーが発生しました。