君がすき。だから
私は今日も校舎の1番端の空き教室にきた。 ここは美術部が使っていいとされている教室 いつも1人ぼっちで絵を描いている。 本当は絵を描くよりも君を見にきている。と言った方が正しい。 君、名前は一ノ瀬 彼方。親友が好きな人。 君を好きになってはいけなかった。 親友に譲らなきゃいけないから。 忘れなきゃならなかった。それなのに私の目はいつも君を追いかけてしまっている。 _その絵上手だね。 私は一瞬理解できなかった。美術部の人ではない声。 色々考えたが一瞬でわかった。あぁ君だ。と 知らないふりをした。聞こえていないふりを。 それなのに何度も話しかけにくる。 君は眩しいくらいの素敵な笑顔で。 「話しかけてこないで」 強く当たってしまった。でも君は折れてくれなかった。 夏休み最終日を迎えた。 「最後...か」 多分君にも聞こえているんだろう。でもあえて私はそれすらも知らないふりをした。 夏休み最終日。君は私がここにくるのも最後。ってことを知らない。 でも言わない。教えてあげない。だって君のことが_