チョコバナナが崩れるみたいに、君と
それは暑い夏の夜。 「はるちゃん?いくよー!」 「あ、ごめん。」 俺の名前は春樹、(はるき) 幼馴染からの呼び名は、はるちゃん この子は幼馴染の瞳(ひとみ) 「あ、チョコバナナあるらしいよ」 「え!?はるちゃんもいる?」 「俺は一口もらうし、いいよ」 は?一口もらう…? いやいや、何言ってんだ俺、 いつものことじゃん、? バァァン_ 花火。 「始まっちゃったじゃん…」 こないかなぁ、 「おう?春樹じゃん!ぼっち夏祭りですかー?」 男友達が話しかけてきた、 「べつにぼっちとかじゃないけど」 「ごめーん?始まっちゃっ…」 瞳がこける、あぁもうだから その服で走るなって注意したのに。 「瞳、!」 バンッ! 「痛…瞳大丈夫、?」 「…グスッ、グスッ 泣」 泣き虫なんだよな、こいつ。 「もうだから、」 彼女を持ち上げた瞬間 心臓が止まったかと思った。 崩れた前髪、涙目の顔、乱れた浴衣 いつもの瞳じゃない気がして、 心臓の鼓動が速くなる。 「はるちゃん…チョコバナナ…泣」 地面にはぐちゃぐちゃのチョコバナナ。 「、買いに行こっか」 瞳が手を繋ぐ、心臓持たないよ… 彼女が手に取ったバナナは 少しでかくて、美味しそうだった。 にぱぁ、と笑う彼女を見る僕は、 どんな顔をしていただろうか。 今年の夏祭りはいつもと同じで、 でもちょっと甘酸っぱいものに なりそうだった。