本当の私
「こっちの方がいいよ?変えたら?」 「え?あ…」 「これでいいよね?」 「…うん」 何でいつもこうなんだろう。言われたことを否定できない。自分のことを話せない。やりたいことを言ったこともある。でも、 「それはやめた方がいいよ。こっちにしな」 そう言われる。私には自分のやりたいことをやる権利はないのかな?だって、全部否定されるんだよ?そうとしか思えない。 「ねえ、やりたいことある?」 「うーん、特にないかな」 今は文化祭の出し物を決めている。やりたいことはあるけど、否定されたら嫌だから、言わない。否定されるよりは、何も言わない方がまし。 「そっかぁ。じゃあ、カフェで決まるけど、いい?」 「うん」 まあ、そうなるよね。 「よし、何担当したい?」 「何でもi」 「何でもいいはなし。本当はやりたいことあるでしょ」 初めて言われた。いつもは、余ったものの担当だった。みんなのやりたいことをとったら嫌だから。でも、せっかく聞いてくれたんだから、言ってもいいのかな。 「えっと…」 「うん」 「あの、いろいろ運ぶ人やりたい」 否定、されないかな? 「やっと言ってくれた!」 「え?」 「だって、いつも何でもいいとか余ったのやるとか言うじゃん。でも、今は言ってくれた。もっと、自分に正直でいいんだよ」 いいの……?やりたいこと言っても迷惑じゃないの? 「ちゃんと言ってくれてありがとう」 「えっと……うん…」 なんか、嬉しい。こんなこと、言われたことなかった。私が、考えてたこと、考えすぎだったのかな。本当のこと、言っても大丈夫なんだ。そっか。 あれから数年。今、私は本当の自分を考えている。ちゃんと、自分のこと伝えたいもんね。