大嫌いな雨、…だったはずなのに。
私は永島心菜(ながしまここな)。 クラスのなかでは1~2番目にかわいいといわれ、さらには頭もいい方で、高嶺の花扱いをされているから、逆に男子にモテない私。 好きでこんなポジションになったわけじゃないんだけど…。 でも、こんな私でも好きな人がいる。 藤原翔大(ふじわらしょうた)くん。 私は面食いだから(苦笑)、イケメンくんを好きになる傾向がある。藤原くんはイケメンだし、頭もいいし、天然で面白いし。 そんなことを考えながら、家のカーテンをあける。空が暗くて、どんよりしていて、窓には幾つかの水滴がついている。 ーーーはぁ、今日は雨だ。 私は雨が嫌いだ。髪の毛がうねってベタベタになる。 せっかく朝の貴重な時間をかけてセットしても、雨に濡れればその時間は無駄だ。 今日も髪の毛はThe End だな… まだ降ってないから、折り畳み傘でいっか。 しぶしぶ用意をして家を出る。 学校について、授業をうけた。 やっと授業がおわり、そのあとの委員会もおわり、靴箱に向かう。 「ーーーー、えっ、ない…」 鞄に入っていると思っていた傘がない。どうしよう…結構降っている。家までは15分かかるし、このまま帰ればほぼ確実に風邪をひいてしまう。 「どした?永島さん」 ひょこっ、と横から顔を出現させたのは、委員会終わりの藤原くんだった。 「え、や、えとね、傘…忘れちゃって、」 「ええっ、まじ?大丈夫?傘入る?」 「えええ?!いいの?」 あ、驚きすぎて大きな声を出しちゃった。 「いいよー。去年同じクラスだったしね」 「ええ…!ありがとう!この恩は一生忘れないから!笑笑」 「おおまじ笑笑じゃ忘れられないようにLINEつなごうよ笑」 「つなごっ!」 このあと、ふたりで相合傘して帰りました!